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世界史では3つの段階に分けて授業を組み立てています。まずは時代背景。その事件が起こった必然性について理解します。それから、その事件の中心軸を作ります。そして最後に、細かな事件の詳細を追っていきます。いわば肉づけ作業です。この順番どおりに学習することに意義があります。逆ではありません。背景がわかり、全体の見取り図を理解しているからこそ、細かな内容も覚えられるのです。 |
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歴史上の出来事をただ覚えようとしてもなかなか頭に入りません。意味のない言葉の羅列にすぎないからです。授業では、映画のようにストーリーをつかまえることを重視しています。ストーリーがあれば、忘れてもすぐに思い出せます。歴史は繰り返すといいますが、時代や場所が違っても、いくつかの条件がかみあうと同じようなことが起こるのが歴史です。そうした比較を通して、さまざまな民族の歴史を学んでいきます。 |
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講義のはじめに教科書の使い方、参考書の使い方、ノートの書き方など、細かな指針を示しています。まずは効率のよい学習方法について考えてみましょう。いったんきちんとした学習方法が身につけば、自然と範囲も進んでいきます。せっかく理解したことも、繰り返す速度が遅いと、どうしてもこぼれてしまうところが出てきます。それをなくすために、週テストなどを活用してください。
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日本史の試験では、かなり細かい知識がないと解けない問題がよく出ます。でも、だからといって、ただ覚えるのは苦痛aだし、教科書の字面だけ追ってみてもなかなか記憶に残りません。ちょっと視点を変えて、「前後のつながり」を意識しましょう。なぜこの事件はこのときに起きなければならなかったのか。それを考えるだけで、バラバラだった知識の断片がつながって、一連のストーリーが見えてきます。
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彼はなぜこのときに反乱を起こしたのか。授業では1つのテーマを決め、それを突き詰めていきます。時代背景、政治戦略、経済問題、人々の思惑など、さまざまな要因が絡んでいることに気づくでしょう。それを1つ1つ解きほぐしていくことで、因果関係をとことん追求します。ただ「覚える」のではなく、「考える」ことで、いつのまにか、歴史は知識として頭に定着しているはずです。 |
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歴史を「すでに終わってしまったこと」と思うと、面白みが半減します。逆に、「さまざまな要素が絡みあって、つねに動いていくもの」と思えば、どうしてそうなったのか、これから先どうなっていくのか、そこに目が向きます。過去の遺物と思っていたものが、まさに「生きた歴史」となって目の前に現れるのです。そうなればしめたもので、後は流れにまかせるだけで自然と学習していけるはずです。 |